2022/01/19 15:33

私が骨董のお皿の魅力に取り憑かれたのは15年前、大学4年生の頃でした。
ふと立ち寄った、骨董屋さんで蕎麦猪口を手に取ったのが始まりです。
それ以降、蛸唐草柄を中心に様々な時代のお皿や蕎麦猪口を収集しています。
手にのせたときのサイズ感や飲み物を飲むとき、ちょっとした小鉢が欲しい時にもすごく便利なんです。
そしてなんだか見たり使うと、落ち着くんですよね。

私の実家は酪農を経営しており、生き物相手の仕事だったため、父も母も365日夜遅くまで仕事をしていました。
なので私は小さい頃、曽祖母にご飯を作ってもらったり、面倒をみてもらうことが多かったのですが
食卓に並ぶ献立は、煮物・漬物・焼き魚と昔ながらの田舎料理ばかりでした。
小学校高学年になると、茶色の料理や和食ばかり続くことが嫌な時期もありましたが、その頃から青い柄の重たい食器や和食器に心惹かれていたのを思い出します。
曽祖母に小学校低学年の頃から料理を教わり家族の食事を作っていました。
この色合いの料理にはこの器が素敵だなとか、小さいながらに楽しく選んでいたのを今でも覚えています。
思い返せば、その頃食卓に何気なく並んでいた小鉢や大皿が骨董のもので、昔ながらの食器を見ると曽祖母のことや、遠く離れた北海道の家族のことを思い出して、なんとなく気持ちが落ち着くのかもしれません。
そもそも蕎麦猪口は、祝いの席で御膳の中央より奥に置き、和え物や酢の物など入れる向付(中鉢)として使われていたそうです。
それが江戸時代の後期から蕎麦つゆを入れるために使うようになり「蕎麦猪口」と一般的に呼ばれるようになりました。
作られた時代によって、厚み・大きさが違ったり、染付の文様が様々だったりと、収集家としての心をそそる要素がたくさんあるため、昔の蕎麦猪口を集める骨董好きが多いわけです。

manaeで用意している蕎麦猪口は新品で、価格帯も手頃なものを用意しています。
明治・大正・江戸の骨董となると高価なものが多く、なかなか手を出しにくいですが、気軽に食卓で使えるものをと思い取り揃えました。

◾️コーヒーカップとして
友人が我が家にきたときに、お出しするコーヒーを入れるカップとして蕎麦猪口を使っています。
和風なデザインですが、昔の手書きの柄が趣とおしゃれな感じを出してくれて、友人から「素敵だね」と褒めてもらえることが多いです。

◾️朝のヨーグルト用の器として
とにかくヨーグルトを食べる量に蕎麦猪口がぴったりなんです。
大さじ4杯くらいヨーグルトを入れて、上から蜂蜜をかけて、朝の食卓に添えてあげると子供が喜びます。
最近家族で取り組んでいる腸活に一役かってくれています。
◾️小鉢・中鉢として
人参しりしりや、きんぴらごぼう、お漬物、酢の物、マリネやミニサラダのお皿としても蕎麦猪口は使えます。
幅は取らないけど、小鉢や中鉢としては深さがあるので、意外としっかり入って、おかずの量としても適切なんです。
和食にはもちろん、洋食でもモッツアレラチーズとトマトのカプレーゼを入れたり、バッケットの横にパテやリエットを入れて添えてもすごくおしゃれに仕上がります。
サイズも深さも丁度よく、様々な用途に使える蕎麦猪口だから、毎日食卓に並べたくなるんですよね。