2022/01/21 16:39
「たわし」って古くて地味な道具だなとか、硬くて使いにくそう、私には使いこなせないかもという、少し不便なイメージがありますよね。
なのに実家の台所には今も昔も、いつも「たわし」が常備されていて、そんなに必要不可欠なもの?と当時は疑問でした。
そもそもどうやって使うの?と使い方が分からない方が多いのではないでしょうか。
「たわし」は昔々、まだ洗剤がなかった時代から使われている道具であり、パームヤシやシュロなど天然素材で作られているので環境にとても優しく、安心して使えるアイテムなのです。
◾️皮むきが不要な野菜は、むかなくていい
いつも野菜を調理するときに、皮の部分に栄養があるのに、捨てちゃうのもったいないなと思ったり、急いで作らないといけないとき、皮むきが面倒だなと思ったりもします。
皮をむく理由を考えると、
①大きめに切った時の食感が良くないから
②皮についた汚れがきれいに落としきれていないから。
理由は主にこの2つですよね。
皮についた汚れがきれいに落とせるのだとしたら、細かく刻む野菜調理の場合、皮むきは不要になります。
ここで登場するのが、野菜についている土などの汚れをきれいに落としてくれる「たわし」です。
今回はmanaeの「たわし」でごぼうの土をきれいに落とし磨いてみました。
manaeの「たわし」は棕櫚(シュロ)という素材を使用しています。
強度と柔軟性のどちらも備わっており、繊維のコシで汚れを払い飛ばす洗い方が得意です。
目がとても細かく、繊維の先が細いので、奥まで入り込んで洗えます。
きれいに洗えるけど、野菜を傷つけないのが棕櫚(シュロ)の特徴です。
ごぼうは、特有の香りが皮に集中していて、むいて除去してしまうとごぼうの香りが薄れてしまい、味気ないものなってしまうので、土をきれいに落とし、包丁の背の部分でこそぎ落とすことが多いですが、実は「たわし」で磨くだけで十分なのです。
ほら、こんなにきれいになりました。大事な皮の部分もちゃんと残っています。
手間も省けて、生ゴミも減らせて、栄養もしっかりとれ美味しくいただける、いいことづくしです。
◾️その他皮を剥かなくていい野菜
・大根
切り干し大根は皮付きのまま作るくらいなので、大根の皮ももちろん美味しく食べられます。
大根おろしも皮付きのままでOK
皮の付近の方がビタミンCも多く含まれます。
おでんや煮物のときは皮を剥いた方が味が染み込みます。
むいた皮は千切りにして、きんぴらや浅漬けにおすすめです。
・人参
人参の主な栄養素であるカロテンは人参の皮の部分に多く含まれています。
また、人参特有の甘さは皮に集中し中心よりも美味しいです。
キャロットラベなど千切りのときは特に皮を剥く必要はありません。
・じゃがいも
じゃがいもの栄養素の20%は皮の周辺にあります。
ビタミンB2やカリウム・マグネシウム・鉄などのミネラルも豊富です。
蒸し、揚げ、焼き、様々な調理方法で皮ごと食べてしまいましょう。
ただし、緑色になった皮や芽にも毒性成分のソラニンが含まれていますので、しっかり取り除きましょう。
棕櫚(シュロ)の「たわし」、野菜を傷つけずに、きれいに洗えるなんて素敵ですね。
使い勝手がよいからこそ、昔からずっと愛用されている道具ということがわかりました。
「たわし」を上手に暮らしに取り入れて、家事がより楽しくなってくれたら嬉しいです。